妊活中のタイミング法の実践がうまくいかないに気を付けたいこと
妊活にまつわるトラブルには「なかなかできない」という状態”以前”に
「作るために必要なこと」がうまくいかなくなってしまった、というケースも多いです。
「自然妊娠」のためには必ず必要な「夫婦生活」は、妊活初期の段階から重要な要素になります。
非常にプライベートな・デリケートな問題であり
また具体的なトラブル・解決策を、人に聞きづらいといった事情もあり・・・
「自分達だけなのでは?」と不安になるカップルも多いようです。
この問題は焦れば焦るほどうまくいかない”ドツボにはまる”問題であり、的確な改善策が必要です。
「妊活のための」夫婦生活がうまくいかないケースは、
そのほとんどが「男性側」がトラブルを抱えてしまう問題です。
「なんだかうまくいかない」というケースは、「タイミング法」を実践中のカップルにありがちなトラブルです。
今日がベストな日のに・・・
と、焦れば焦るほどうまくいかないはずです。
「男性機能障害(勃起不全<インポテンツ>)」は、それ自体が「男性不妊」の1つの症状とされています。
「勃起薬」は確かに有効な面はありますが、リスクが伴うものでありおススメすることはできません。
あくまで、”自然に”ということが大切です。
この男性機能にまつわるトラブルは、精子にまるわる問題に比べて解決が容易に思われますが
原因が「肉体的な問題」だけではないため、場合によっては長引いてしまうことも多いです。
この「男性機能」の不調の原因は「生活習慣」「食生活」の場合もありますが
肉体的な要素よりも、圧倒的に「メンタル」の問題が大きな割合を持っています。
簡単に言うと「心身共に、やる気にならない」ということです。
また「プレッシャー」にも弱い機能であり、焦れば焦るほど状況は悪化していくことになります。
「妊活中の夫婦生活」にまつわる問題は、負の連鎖によって「慢性化」してしまうことが特徴的です。
- 男性側がうまくいかない(拒否する)
- それでは「できる」わけがない
- 夫婦関係が悪化する
- 益々「やる気」がなくなる
という、妊活中には最も望ましくないループができてしまいます。
女性側に関しても、ストレスで体調が悪化してしまったり
イライラして更にプレッシャーを与えてしまったりと、悪い方向にいってしまいがちです。
そういった場合には、「一度完全に」妊活を中断することも
時には大切であり、結果的に有意義な場合も多いです。
「自然な気持ち」で再開するまで、
とりあえず、
妊活については、考えないようにします。
「更に焦ってしまいそう」と考えがちですが、期間を決めて復調のために穏やかに過ごしましょう。
”その時”にベストな状態を作っておくこと
ここからが本題です。
不妊症治療の初期段階である、タイミング法は
不妊治療を始める前にも、自分達なりに試していることがほとんどです。
タイミング法とは、その名の通り”タイミング”が非常に大切な要素です。
また、夫婦生活に関しては人前で語る・語られることがなく
自分達の取り組み方がはたして合っているのか、気になっている方もカップルも多いと思います。
ここでは効果的なタイミング法の基礎について、改めて解説していきます。
タイミング法を試す段階では、妊娠に適した体を作っておくために
- 体を冷やさない
- 十分な栄養
- 十分な睡眠
これらは当然のこととして準備しつつ、
「基礎体温」の計測も、タイミング法のためには非常に重要になります。
基本的には、生理があったタイミングから
徐々に体温が下がってきて、しばらく経ったら排卵期に入ります。
排卵日の前後1〜3日間(以内)の、夫婦生活がベストと考えられます。
(もちろん、「バッチリ合わせる」に越したことはありません。)
正確な「ピンポイント日」を当てることは難しいことですが、
卵子や精子の生存期間を考えても、多少のタイムラグは問題ありません。
また最初から基礎体温と排卵日の関係を、うまく「掴む」ことは難しいため
「子供が欲しい」と思ったら、基礎体温を計る習慣をつけ始め
月経のタイミングなどから、「自分の周期」を把握できるようにしましょう。
それに合わせて「男性側のコンディション」を整える
ベストなタイミングでタイミング方を実施するためには、
女性の体調・排卵日のタイミングだけでなく、男性側の精子のコンディションも重要になります。
受精を可能にするためには、精子の十分な量と質が重要になってきます。
「精子欠乏症」の基準は「1ml中2千匹万以下」ですが、
毎日の射精を続けていると精液自体も、それに含まれる精子の量も
「2〜3日溜めた後」の半分に減ってしまうと言われています。
精巣で作られる精子(精液)は、3日程度で充填され
溜めておける精液の量は限られているため、それ以上は再吸収されてしまいます。
また10日〜2週間以上にわたり、射精をしていない状態で
放出された精子は、運動率が低くなることが確認されています。
つまり、
- 足りなくても駄目
- 劣化していても駄目
ということです。
しかし、精子は常に作られているものであり、”調子が悪い”時もありますが
妊娠可能な状態に立て直すことは難しいことではありません。
<ずらす>ということも試してみるべき
以上の理由から、排卵日を中心とした数日間だけでなく体調によっては周期がずれることもあります。
そういった場合には、前後1〜2週間は2〜3日おきに試してみることも必要です。
少なくとも、一度試してみる価値はあるはずです。
また、俗に言われている
- 体位
- オーガズムの有無
これらは関係なく、どんな体位でもオーガズムが無くても妊娠可能です。
一番大切なことは、母体と精子のコンディションであり
自覚していないこと、自覚できないことでも
十分な栄養・睡眠等といった、健全な日常生活が重要になってきます。
また、双方がベストなタイミングでタイミング法を試しても
妊娠する確率は、20〜30%と言われています。
疾患等がなくても100%妊娠する訳ではないため、ある程度気長に待つことも大切です。
そのためにも、男女共に早めの準備を心がけましょう。